老舗のハイブランドは一般大衆向けに広告を積極的に行っておりませんでした。今でもテレビＣＭなどは見かけませんがインターネットが欠かせない時代になり大手ブランドもウェブページでショッピングができるようになりFacebookページで情報発信をするようになっています。
これまではブランドが発行するカタログや冊子、イメージを損なわない限られた雑誌など狭い範囲で行われておりました。広告しなくても売れることが老舗の誇りでありました。
ＬＶＭＨグループは世界最大のクライアントであると豪語するように積極的にマスコミに露出するようになってきています。純粋な広告もさることながらタイアップ記事、Publicity広告のようなものも多く使われています。またブログで人気芸能人に私物のように紹介してもらったり、メーカーが協賛してドラマで使っていただく場合もあります。
アカデミー賞のレッドカーペットでも熾烈な争いが行われています。自社のお洋服や靴などを貸し出し提供するのはもちろん今やお金を払い、たくさんの貢物をしてトレッドカーペットの上で身に付けてもらえるかどうか壮絶なレースとすらなっています。ファッション関係者のみならず、映画関係者、一般のかたも注目するアカデミー賞で世界的人気のセレブリティに身に付けていただくのは莫大な広告費に匹敵するくらいの絶大な効果があるからです。
パリコレなどの世界各地で行われるファッションショーもそうです。ファッションウィークになるとたくさんのブロガーやファッション雑誌のエディターなどが会場都市に集まります。
当日コレクション会場で配られるお土産はコレクションの評価をこれから雑誌に書いてもらうためのネタや袖の下だったりしますが、プラダを着た悪魔のような大物エディターには事前にお洋服などを配るわけです。
雑誌に取り上げられるかどうかで売れ行きが大きく左右されますしどんな素晴しい商品でも皆さんに見てもらわなければいけません。それもメーカーサイドが行う広告というカタチではないパブリシティーのような形で見てもらう。それが絶大な効果となるわけです
素敵な商品を美しいモデルのかたやおしゃれなスタイリストの方が身に付ければそれは鬼に鉄棒のようなものでしょう。
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